この記事では、航空機登録原簿を用いて、飛行機の所有者を確認します。
地図作成で活躍する「くにかぜIII」
国土地理院が地図の作成に飛行機を使っているのはご存知でしょうか。
国土地理院は飛行機を用いて空中写真を撮影し、撮影したデータをもとにして道路や建物の輪郭を描いています。こうしてできたデータは、道路地図をはじめとする民間地図の作成にも利用されています。
「くにかぜIII」は、国土地理院の3代目の飛行機です。先代のくにかぜは国土地理院(茨城県つくば市)で展示されています。


「国土地理院の飛行機」それ自体も興味深いものです。調べてみると、歴代のくにかぜ〜くにかぜIIまでは自衛隊で運航されていました。3代目の「くにかぜIII」から民間の委託に変わったようです。
「くにかぜIII」の運航者を確認する
飛行機を飛ばすのには国土交通省の許可が必要です(航空運送事業)。航空局作成のPDFで航空運送事業の許可一覧が見られます。
https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/pdf/current_zigyousya.pdf
くにかぜIIIは、共立航空撮影株式会社が運航しているようです。
運航が民間に委託されていることが確認できます。
ここで確認できる事実は、「誰か」が所有する飛行機「くにかぜIII」を用いて、共立航空撮影株式会社が航空運送事業を行っている、というものです。
では、飛行機の所有者は誰でしょうか。
自衛隊の使用する飛行機でなければ、国土交通省航空局に航空機登録がなされています。
機体に書かれた番号を見ると、くにかぜIIIは自衛隊の様式でなく一般的な様式(JA○○○○)になっているので、「自衛隊の使用する飛行機」ではなさそうです。
航空機登録原簿を確認し、所有者をみてみましょう。
航空機登録原簿謄本の交付請求
「航空機登録原簿謄本」と検索すれば航空局のページが出てくるので、そのとおりに申請します*1。
航空:航空機登録原簿の謄本交付 ・ 閲覧請求 - 国土交通省
窓口に行っても即日交付はできず、5日はかかるそうなので、郵送で申請します。
必要なものを確認します。
- 申請書
見本通り書きましょう。パソコンが使えるならWordファイルやExcelファイルを編集してから印刷するといいかも。 - 収入印紙
970円と細かい額なので、大きな郵便局などに行きましょう。 - 返信用封筒&切手
長形3号で十分です(ただし折った状態で郵送されます)。切手を忘れずに。
これらを封筒に入れて投函すれば、少し経って謄本が返信されます。

早速申請書を準備します。登録記号はJAを含めず記載します。
送付、返信用の封筒は、長形3号で用意しました。定形郵便(50グラムまで110円)の範囲です。
収入印紙は、地域の中心となるような大きい郵便局でないと、10円単位、1円単位の細かい額の収入印紙を扱っていないようです。
政府機関が近くにあれば、敷地内にある売店や郵便局で買えるかもしれません。茨城県つくば市だと、筑波学園郵便局が1円単位で、国土地理院売店が10円単位で販売していました。産総研、高エネ研などでも買えるかも(未確認)。

印刷した申請書、収入印紙、申請用と返信用の封筒を用意しました。まとめて投函します。
返信用の切手は、定形が50gまで均一になり、迷うことはないと思いますが、重量超過が不安な方もいるかもしれません。一般的に、差額分を貼らずに入れておくと、使わなかった切手を返してくれます。
(投函📮)
「くにかぜIII」の所有者
投函から一週間ほどで返信されました。
航空機登録原簿謄本を確認します。

平成22年の登録なのに打刻年月日が平成31年なのは何故でしょうか。

二枚目に所有者が記載されています。
所有者は国土地理院でした。
まとめ
この記事では、航空機登録原簿謄本の請求によって、くにかぜIIIの所有者を調べました。
くにかぜIIIは、国土地理院が所有し、共立航空撮影が運航することがわかりました。
自衛隊が使用する以外の航空機であれば誰でも請求できるので、気になる航空機があればぜひ。